プレスリリース 2008年02月15日

正確度6倍の新血液検査 結核感染者の特定に

 【メルボルン15日メディアネット・インターナショナル=共同JBN】「アメリカン・
ジャーナル・オブ・レスピレートリー・アンド・クリティカル・ケア・メディシン(米国
呼吸器・集中治療ジャーナル)」電子版に15日発表された記念すべき研究で、結核感染
を調べる血液検査のクアンティフェロン(QuantiFERON:登録商標)−TB2G(QFT
:商標)が結核菌に接触した人のうちどの人が結核を発症するかを予測する点で、従来の
ツベルクリン皮膚検査(TST)より6倍正確であることが示された。結核菌感染者を正
確に特定できれば保健当局は発症前に治療することができ、また新しい検査の正確度上昇
で治療をより効率的に、より安価に、より安全に行えるので、この研究は結核撲滅のため
の世界的努力にとって重要な意味がある。
 世界で最大20億人が結核に感染している。ほとんどの場合、結核菌は人体の免疫シス
テム内にとどまり(潜伏結核感染)、感染の症状はない。しかし、ほとんどがもともと潜
伏結核感染者の大きなプールに入っていた900万人が進行性、伝染性の結核を発症して
いると毎年世界保健機関(WHO)から報告されている。
 先進国では結核撲滅戦略は潜伏結核感染者の特定と治療に集中している。最近までツベ
ルクリン皮膚検査(TST:マンツー検査)が感染者を検出する唯一の検査だった。しか
し、TSTではしばしば擬陽性という結果が出て、感染していない人が無用の結核予防治
療を受けることがある。この治療は6−9カ月にわたり、ひどい副作用が出ることがある。
結核対策の改善にとって、本物の感染者を正確に検出し、結核発症の危険がある人だけの
治療を可能にすることは大きな意味を持っている。QFT検査はこの望ましい特性を持っ
ていることが示された。
 ドイツのハンブルクでローランド・ディール博士とその同僚たちは結核患者との接触で
感染した可能性のある601人を対象にTSTとQFTを使って検査した。TSTでは4
0%が陽性だったが、QFTでは接触者の11%(66人)だけが感染を発見され、結核
治療を勧められた。41人は断った。その後の2年間に6人が結核を発症したが、その全
員がQFTで陽性で治療を断った人だった。これまでにTSTで陽性だった243人の全
員が結核予防治療の必要があるとされたが、6人のうち1人はTSTで陰性だったので、
発症者は5人にすぎなかった。学術用語では、QFT陽性の結核発症的中率は15%であ
り、TSTの2・3%より6倍以上の大きさである。
 これは何を意味するのか。QFTを使うと、医師はTSTを使った場合に比べ、少なく
とも同じ程度まで、おそらくそれ以上に結核の発症を予防できるという知識を持って、一
部の人だけを治療すればよくなるのである。
 米ニュージャージー州ニューアークのニュージャージー大学医学部世界結核研究所の医
学・予防医学・共同体保健教授兼所長のリー・B・ライヒマン博士は「多年にわたり進行
性結核は予防可能な病気だと知っていたが、リスクを判定するために広く使われているツ
ベルクリン検査の検出能力が十分でないため、健康管理専門家と患者によく認められてい
る予防措置を適用、受け入れるよう納得させるのが難しい時代だった。ディール博士とそ
の同僚たちによるこの研究は、皮膚検査の代わりにQFTを使うことで臨床医は進行性の
結核にまで進む可能性が最も高いごく小さなグループに集中できることを初めて証明する
ものであり、本当の『ダイナマイト』だ」とコメントしている。
 QFTを同様の状況で利用すれば、現在の不正確なTSTで処方される予防薬を必要と
する人の数がわずか4分の1になる可能性が高くなるので、こうした所見は世界的、地域
的結核対策にとって非常に影響の大きい経済的意味を持つ。QFTを採用すれば、保健当
局は本当に進行性結核発症のリスクがある人に確信を持って集中することができ、予防治
療にともなうコストやリスクを大幅に減らし、結核患者の総数を効果的に減少させること
ができる。例えば、ハンブルクの研究だけでも、TSTの代わりにQFTを使うことで、
検査陽性者全員の治療に必要な薬が4万5000錠減った。全世界なら数百億錠もの不必
要な薬の服用によるコストと副作用をなくし、何百万回ものX線撮影や通院をなくすこと
ができる。
 (注)Diel R, Loddenkemper R, Meywald-Walter K, Niemann S, Nienhaus A.
Predictive
value of a wholeblood IFN-a assay for the development of active TB disease. Am J
Respir Crit Care Med [Epub ahead of print].
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/200711-1613OCv1

 ▽クアンティフェロン(登録商標)−TB2G(QFT)について

 QFTは約100年前のツベルクリン皮膚検査(TST=マンツー検査)の導入以来初
めての結核診断の大きな前進である。QFT検査は結核感染者細胞を介した免疫反応の測
定に基づいている。感染者のT細胞は結核菌に敏感になっており、結核菌で発現させるよ
うなシミュレーションを行うペプチドのシミュレーションに反応し、菌を生じさせ、イン
ターフェロン−aと呼ばれるサイトカインを分泌する。QFTは感度の高い酵素アッセイ
でインターフェロン−aの反応を正確に測定する。TSTと違って、QFTはそれ以前の
BCG摂取の影響やほかのほとんどのマイクバクテリアの影響を受けない。QFTは1回
通院するだけですむ検査施設での比較検査で、結核菌接触に対する患者の相対的なリスク
要因の解釈の対象ではない客観的で再生可能な結果を提供する。この検査は米国、日本、
欧州などで規制当局および政府の承認を受けている。

 ▽セレスティスについて

 セレスティス(Cellestis)はオーストラリアのバイオテクノロジー会社で上場されて
おり、結核などの病気を診断するためのクアンティフェロン(QuantiFERON:登録商標)
技術を世界的に商業化している。詳しい情報はwww.cellestis.com、または以下の地元ス
ポークスパーソンへ。
Cellestis Inc.
USA
US Toll free: 800 519 4627
customer.service@cellestis.com
(Contact Mr. Mark Boyle)
Cellestis Europe
GERMANY
Tel: +49 6151 428 590
europe@cellestis.com
(Contact Mr. Paul Lebeau)
Cellestis International
AUSTRALIA
Tel: +61 3 9571 3500
quantiferon@cellestis.com
(Contact Dr. Jim Rothel)
(了) 

本リリースの詳細は http://prw.kyodonews.jp/press/release.do?r=200802154610

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