プレスリリース 2007年12月17日

肺炎球菌症予防連合が発足 アジア太平洋地域グループ

 【ソウル15日PRN=共同JBN】アジア太平洋で肺炎球菌症(PD)による死亡か
らもっと多くの子どもたちを救うための戦いは、地域全体の健康管理専門家が団結してア
ジア肺炎球菌症予防戦略連合(ASAP)と呼ばれる地域グループを発足させたことで、
さらに緊急性を帯びてきた。
 使いやすい略称に「ASAP」が選ばれたのは慎重な考慮の結果である。「アズ・スー
ン・アズ・ポシブル(できるだけ早く)」を意味する「ASAP」の一般的な使用法のよ
うに、このグループは肺炎球菌症を予防し、命を救うために直ちに行動する必要があると
いうメッセージを強く訴えたいと望んでいる。
 ASAPは、アジア太平洋における肺炎球菌症への対抗手段に特に重点を置いて結成さ
れた、この種では域内初で唯一のグループである。肺炎球菌症のような感染症とその予防
についての認識を広げるための集団的な努力のなかで、国際ワクチン研究所(IVI)の
ような国際機関の専門家の参加が増えている唯一のアジア・グループである。
 ASAPは世界肺炎球菌認識普及協議会(PACE)とアジア小児感染症学会(ASP
ID)に加盟している。認識、監視、主張、予防を通じてアジア太平洋地域の肺炎球菌症
を防止し、絶滅させるという任務を達成するために、そのほかの公共保健、小児医療グルー
プとも協力している。
 発足は韓国ソウルのロッテホテルで開催された第1回アジア太平洋地域肺炎球菌予防接
種シンポジウムで発表された。2007年12月13日に始まった2日間のシンポジウム
はIVIが主催した。
 肺炎球菌症は現在の最も感染力の強い致死性の病気のひとつである。悲劇的なことに、
5歳以下の子どもの70万人から100万人が毎年肺炎球菌症のために死亡している。世
界で1時間に80人から112人、1日にほぼ1900人から2700人の子どもがこの
病気によって死亡している。
 世界の途上国では肺炎球菌症はこどもの死因の第1位と考えられている。
 ASAP会長で、フィリピン・マニラ大学医学部フィリピン総合病院の小児感染症科長
であるルル・ブラボ博士は「医師として、親として、私たちは子どもの死がみんなに大き
な衝撃を与えることを知っている。しかし、自分の子どもがそうなるまではその苦痛と喪
失感を感じることができないかもしれない。われわれはこの状況は避けられ、肺炎球菌症
はワクチンで予防できるということをすべての人に知らせたい。より多くの親や医師、政
策立案者、意思決定者がこの病気とその予防法について理解を深めれば、この病気の重荷
を劇的に減らす緊急措置がとられるだろうと強く感じている」と語った。
 同博士はさらに「ASAPは子どもたちの声となって、子どもたちがもっと長く生き、
より健康的な生活を送れるように率直に語り、気を配りたい。ASAPの結成は、肺炎球
菌症に対する認識のレベルを上げ、この病気についての情報と識見の交流を容易にし、解
決策を提案し、より多くの予防措置をとるよう求めるための行動の呼びかけるものである」
と述べている。
 現在では、肺炎球菌サッカライド結合型ワクチン(PCV−7)が生後24カ月以下の
乳幼児の侵襲性肺炎球菌症を予防する初めてで唯一のワクチンである。これは9歳までの
子どもを守る助けにもなる。
 PCV−7は能動免疫療法として使われ、肺炎球菌とも呼ばれる肺炎連鎖球菌の7種の
血清型(菌株)で起こる病気からの保護を助ける。
 世界保健機関(WHO)は、PCV−7を優先的に国家免疫計画に含めること、特に5
歳以下の乳幼児死亡率が出生数の1000分の50以上か年間の死者が5万人以上の国で
はそうすべきことを確認している。
 多くの保健当局が乳幼児を肺炎球菌症から守ることの重要性をすでに認めている。PC
V−7は76カ国(2007年1月現在)で入手可能であり、世界の17カ国で通常の国
家小児免疫計画の一部になっている。
 現在、アジア太平洋ではオーストラリアとニュージーランドだけがPCV−7を国家免
疫計画の一部に含めている。
 この地域内では、韓国が出生児への年齢別浸透率が最高で、新生児の78%が民間市場
を通じてワクチン接種を受けている。次に高いのが香港で41%、続いてシンガポールが
36%、台湾が24%の年齢別浸透率である。アジア太平洋のその他の国では、PCV−
7が導入されている国でも、ワクチン接種を受ける乳幼児の数には明白な違いがある。そ
の数字は0%から3%である。
 現在、10血清型と13血清型の結核球菌結合型ワクチンの開発が進んでいる段階であ
る。より幅広い血清型をカバーする肺炎球菌ワクチンが利用可能になれば、PCV−7を
使っている国はこうしたワクチンに切り換えた方がよいかどうかを評価することになる。
 ASAPは目標を達成するために今後数年間に実行することを目指す一連の戦略を決定
している。その1つは、この病気のさまざまな側面についての地域全体にわたる情報の体
系的な照合である。ASAPは肺炎球菌症の予防と治療で得た知識と経験を共有するだけ
でなくその過程で政策立案者とも接触的に関わり合う。
 肺炎球菌症に関する情報の目標到達範囲を広げ、普及を速めるために、ASAPは教育
キャンペーンなどの広報活動でメディアの協力を求める。
 ASAPのメンバーは、地域肺炎球菌症会議用の科学的資料作成を含め、健康管理専門
家向けの教育資料を開発する地域専門家パネルとしても働く。ASAPには現在、ブルネ
イ、香港、インド、インドネシア、韓国、マカオ、マレーシア、パキスタン、フィリピン、
シンガポール、スリランカ、台湾、タイのメンバーがいる。
 さまざまな小児疾患でWHOの臨時顧問を務め、現在はWHOの小児未成年者技術運営
委員会のメンバーであるブラボ博士は「実際、生命を救うより気高いことはない。われわ
れの子どもたちはわれわれの未来である。ASAPの結成は素晴らしい発展だが、スター
トにすぎない。より多くの健康管理専門家、親、政策立案者、オピニオンリーダー、影響
力を持つ立場にある人々がわれわれに加わって子どもたちを殺すこの病気との戦いを変え
てくれるよう期待している」と語っている。

 ▽肺炎球菌症に関するバックグラウンド

 肺炎球菌症(髄膜炎、肺炎、菌血症、中耳炎を含む)は毎年最大で100万人の子ども
の死因と推定されており、そのほとんどは途上国のこどもである。事実、WHO専門家戦
略諮問グループは証明されたワクチン効果と病気の大きな重荷を考慮して、死亡率と罹患
率を大幅に減らすために肺炎球菌結合型ワクチンをいま免疫計画に組み入れるようこのほ
ど勧告した。

 ▽アジア肺炎球菌症予防戦略連合(ASAP)について

 ASAPは、アジア太平洋における肺炎球菌症への対抗手段にとくに重点を置いて結成
されたこの地域の健康管理専門家の初めてで唯一のグループであり、2007年12月1
4日に発足した。肺炎球菌症などの感染症とその予防についての認識を高めるための全体
的な努力のなかで、国際ワクチン研究所(IVI)などの国際機関から専門家の加入が増
えている唯一のアジア・グループである。 
 ASAPは世界肺炎球菌認識普及協議会(PACE)とアジア小児感染症学会(ASP
ID)に加盟している。認識、監視、主張、予防を通じてアジア太平洋地域の肺炎球菌症
を防止し、絶滅させるという任務を達成するために、そのほかの公共保健、小児医療グルー
プとも協力している。
(了)

▽問い合わせ先
Melissa Tan, +65-6539-9295, or
Sam Ran, +65-6539-9277,
both of Porter Novelli

本リリースの詳細は http://prw.kyodonews.jp/press/release.do?r=200712173776

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