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第51回日本腎臓学会学術総会

2008年5月30日〜6月1日 福岡

 

 第51回日本腎臓学会学術総会は、2008年5月30日から6月1日までの3日間、斉藤喬雄福岡大学医学部教授を総会長として、福岡市で開催された。総会開催にあたり斉藤会長は、「今回の総会では基礎から臨床までの幅広い研究成果の報告はもちろんであるが、特に、腎臓病学の最近の課題である慢性腎臓病(CKD)研究の成果に期待したい」と挨拶した。

 今総会では、斉藤会長の言葉を裏づけるように、特別講演、特別企画、シンポジウムではCKD関連の話題が多くの参加者を集めていた。昨年より、日本腎臓学会では日本人のGFR計算式を 「日本人のGFR推算式プロジェクト」を設立し検討しており、このたび、正式に発表された。本速報では、CKDに関連した演題の中から3題を選んでご紹介する。

  • 渡辺毅氏
    CKDスクリーニング・早期発見―特定健診との関連
    渡辺毅氏(福島県立医科大学第三内科、腎・高血圧内科、糖尿病・内分泌・代謝内科)
     慢性腎臓病(CKD)の定義のポイントは、尿蛋白と糸球体濾過量(GFR)低下であると考えられる。疫学研究の結果からは、わが国における蛋白尿の有病率は約3.5%、患者数は500万人弱になると推定される。CKDが末期腎不全や心血管イベントと強い相関を有することはいうまでもない。...[全文]
     
  • 木村健二郎氏
    CKD対策における脂質代謝異常管理の意義(オーバービュー)
    木村健二郎氏(聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科、腎臓病センター)
     慢性腎臓病(CKD)は、腎の構造的、機能的異常によるもので、その病態の特徴を要約すると、微量アルブミン尿/蛋白尿陽性、糸球体濾過量(GFR)推算値<60mL/min/1.73m2となる。CKDは末期腎不全(ESRD)のリスク因子であるばかりか、心血管疾患(CVD)発症にも関与するという点...[全文]
     
  • ョ岡コ在氏
    生活習慣病と慢性腎臓病(CKD)の関連
    ョ岡コ在氏(広島大学大学院医歯薬学総合研究科腎臓病制御学講座)
     生活習慣病に含まれる疾患には、糖尿病、高血圧、肥満、代謝異常、高尿酸血症、虚血性疾患、脳血管障害、癌、メタボリックシンドロームがあり、非常に多岐にわたる。糖尿病に起因するCKDは糖尿病性腎症である。同症は、透析導入原因疾患の第一であるため、きわめて重要である。...[全文]