Poster Session
Chronotherapy with Nifedipine GITS in Hhypertensive Patients: Improvement of Ssafety Profile with Bedtime Administration
長時間作用型ニフェジピン製剤の夜投与は血圧の日内変動に悪影響を及ぼさず、逆により安全な治療法である
- Hypertension and Vascular Risk Unit, Hospital Clinico Universitario, Santiago, Spain
- Carlos Calvo 氏
ニフェジピンをはじめとするCa拮抗薬は、朝夜の投与時間に関係なく、血圧の日内変動への影響はないと考えられているが、その一方で、ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬にみられる下肢浮腫の発現は、夜投与により低減できることが報告されている。今回、Calvo氏らは、長時間作用型ニフェジピン製剤の朝と夜の異なる時間帯での投与を比較し、同製剤の夜投与が血圧の日内変動に影響することなく、浮腫をはじめとする副作用の発現を著明に減少させることを明らかにした。
投与時間の違いによる長時間作用型ニフェジピン製剤の降圧効果および安全性を検討
Calvo氏らは、グレード1-2の未治療の本態性高血圧症患者130例(男性62例、女性68例)を、無作為に長時間作用型ニフェジピン製剤 (30mg/日)起床時(朝)投与群(67例)と就寝時(夜)投与群(63例)に割り付け、2か月間、単独投与を行った。
血圧に関しては、治療開始前と2カ月間の治療終了時に、24時間自由行動下血圧測定計(ABPM)を用いて、20分毎の日中(朝7時〜23時)血圧と30分毎の夜間(23時〜翌朝7時)血圧を48時間連続測定し、日中血圧、夜間血圧、24時間血圧のそれぞれについて、平均血圧値を算出した。
その結果、2カ月間の長時間作用型ニフェジピン製剤治療による24時間平均血圧、日中血圧の降圧程度は両投与群同等で、24時間血圧の平均値は、朝投与群で収縮期血圧(SBP)が9.5mmHg、拡張期血圧(DBP) が6.4mmHg低下、夜投与群でSBP が10.5mmHg、DBPが6.4mmHg低下していた。
一方、夜間平均血圧の降圧程度は、夜投与群でわずかに大きな傾向がみられたが、SBP、DBPとも有意差を得るには至らず、夜間のSBP低下は朝投与群で7.4mmHg、夜投与群で10.6mmHg、DBP低下は朝投与群で 4.7mmHg、夜投与群で7.0mmHgであった。
治療後の日中/夜間血圧比(日中血圧の平均低下度/夜間血圧の平均低下度)は、朝投与群で治療前に比べわずかに低下し、夜投与群では上昇したが、主としてDBPによる影響であり、SBP、DBPとも、朝投与群と夜投与群の日中/夜間血圧比変化に有意差はみられなかった。
夜投与で浮腫発現率が有意に減少
一方、安全性の検討では、朝投与で18.8%だった浮腫発現率が夜投与群では1.6%に有意に低下するという結果が得られた(p = 0.009)。全ての副作用の発現率も、朝投与群の20.3%に対し夜投与群では4.7%と有意な減少が認められた(p = 0.009)。
以上の結果から、Calvo氏は「長時間作用型ニフェジピン製剤の1日1回夜投与は24時間血圧の低下に有効であり、 24時間血圧および日中血圧に影響を及ぼすことなく夜間血圧の降圧程度をわずかに増強することで、日中/夜間血圧比をわずかに上昇させた」とまとめるとともに、「さらに重要なのは夜投与が朝投与に比べ浮腫の発現を減少させるなど治療の安全性を著明に改善した点である」と述べ、本態性高血圧症患者に対するCa拮抗薬の夜投与が好ましいものであることを示唆していると結論づけた。



